ipchainsの設定 |
| ipchainsの設定とは、カーネルのIPパケットフォワーディング機能を制御することです。 すなわち、カーネルが、IPパケットを異なるネットワークインターフェース間で正しく転送できるように設定することです。 初期状態では、この機能が無効となっていますので、これを有効になるように設定してやりましょう。 その設定ファイルは、「/etc/sysctl.conf」ファイルです。 ・/etc/sysctl.conf
この「net.ipv4.ip_forward=1」が、IPフォワーディングを有効にする設定です。 気づかれたかと思いますが、RedHat Linux 6.2以降のバージョンでは、IPフォワーディングを有効にするために、先ほどの「/etc/sysconfig/network」ファイルでの設定だけでなく、この「/etc/sysctl.conf」でも正しい値(=1)を設定しなければなりません。 また、「net.ipv4.ip_always_defrag=1」はIPマスカレードを有効にする設定です。 どちらも初期値は「0」になっていますので、適当なエディタで開いて修正しましょう。 ・IPマスカレードの設定次は、IPマスカレードの設定です。IPマスカレードとは、プライベートアドレスで運用されているローカルネットワークに接続されたコンピュータをグローバルアドレスが必要であるインターネットに接続できるようにする仕組みです。 もっと分かりやすく言えば、ひとつのグローバルアドレスを有効に使って、多数のコンピュータからインターネットにアクセスできるようにすることです。 それでは、実際にipchainsの設定を行います。 ipchainsの設定とは、「ルール」と呼ばれるIPパケットをフィルタリングする条件を設定することです。 そして、このルールの集合体を「チェイン」と呼び、カーネルがIPパケットを処理するタイミングにより「input」、「forward」、「output」の3つの組み込みチェインがあります。 また、ユーザー独自のユーザー定義チェインも設定することができます。 そして、ルールに合致したIPパケットの取り扱いを指すものを「ターゲット」といい、次の6つのターゲットが指定できます。
なお、チェインには「ポリシー」という、デフォルトのターゲットが設定され、ルールが一つも設定されていない場合、そのチェインにおけるIPパケットの基本的な取り扱いは、このポリシーに従います。 ポリシーは、上記のターゲットのうち、「ACCEPT」、「DENY」、「REJECT」のいずれかを指定します。 それでは、以下に私が設定したルールを示します。 (実際の設定は、rootになってコマンドを打ち込んでいきます。)
そうです、たった2行だけなんです。 一応、この2行の意味を解説します。 1行目は、forwardチェインにIPパケットを破棄するポリシーを設定しています。 これを設定しておかないと、デフォルトのポリシーがACCEPT(IPパケットを通過させる)ですので、インターネット側からLAN内に侵入される可能性があります。 2行目は、forwardチェインにプライベートアドレス192.168.1.0〜192.168.1.255を始点アドレスとするIPパケットはIPマスカレード処理を行うように追加しています。 ここで設定したルールは、Linuxを再起動した場合に白紙に戻ってしまいます。 そこで、Linuxを再起動した場合にも、このルールが自動的に有効になるように設定しておきましょう。 Red Hat Linuxでは、デフォルトで起動時にipchainsが立ち上がるように設定されています。 この起動時にipchainsが参照する設定ファイルが「/etc/sysconfig/ipchains」です。 そこで、現在設定しているルールをこの /etc/sysconfig/ipchains に保存するのが「ipchains-save」という制御スクリプトです。 それでは、先ほどと同じように root で次のコマンドを打ち込みます。
これでOKです。 それでは、DNSサーバーの説明に移りましょう。 |