ネットワークカードの設定


それでは、1台のLinuxマシンに2枚のネットワークカードを認識させ、ipchainsが稼動するように設定しましょう。

まず最初に、ネットワークカードの構成を決めます。
私の場合は、次の図3のようにしました。

インターネット側のTAルーターに繋ぐネットワークカードを「eth0」とし、ローカルネットワーク側のHUBに繋ぐネットワークカードを「eth1」とします。
そして、「eth0」のネットワークカードに割り当てるIPアドレスを「192.168.0.2」、ホスト名を「ms1」、ドメイン名を「gw.e-ryoichi.net」とし、「eth1」のネットワークカードに割り当てるIPアドレスを「192.168.1.1」、ホスト名を「gate」、ドメイン名を「e-ryoichi-home.net」とします。

Linuxでネットワークカードを認識させるのは、それほど難しいことではありません。
PCIバスのネットワークカードの場合、差し込んで電源を立ち上げれば、ほとんど自動的に認識してくれます。
但し、使用するネットワークカードによっては、簡単に行かない場合があります。
ISAバスのネットワークカードの場合は、そのカードが使うIOアドレスとIRQが必要になります。
また、PCIバスのネットワークカードでも、そのカードが使用するドライバによって、うまく稼動しない場合があります。
私の場合、「via-rhine」のドライバを使用するPCIバスのネットワークカードを使ったところ、正しく認識されませんでした。
そこで、ドライバを新たにインストールし直したりもしましたが、IPアドレスの割り当てはできたのですが、MACアドレスが「00:00:00:00:00:00」と正しい値が設定されず、結局あきらめることになりました。
ネットワークカードについては、値段が高ければ良いというものではないようです。

それでは、2枚のネットワークカードが正しく認識されたことをLinuxの設定ファイルで確認しましょう。

・/etc/modules.conf

これは、カーネルに対しネットワークカードが使用するドライバを指定しています。
今回は、2枚ともPCIバスのカードを使いました。
これを見ると、私のカードは「eth0」が「ne2k-pci」というドライバを、「eth1」が「rtl8139」というドライバを使っていることがわかります。
ISAバスのネットワークカードであれば、optionsとしてそのカードのioアドレスとirqを書き加えます。
なお、3行目はパラレルポートをプリンタに使うための設定、4行目以降はサウンド関係の設定に関する記述です。
alias eth0 ne2k-pci
alias eth1 rtl8139
alias parport_lowlevel parport_pc
alias sound-slot-0 sb
options sound dmabuf=1
alias midi opl3
options opl3 io=0x388
options sb io=0x220 irq=10 dma=1 dma16=5 mpu_io=0x330

・/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0

これは、「eth0」のネットワークカードに関する設定ファイルです。
DEVICE=eth0
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=static
IPADDR=192.168.0.2
BROADCAST=192.168.0.255
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=192.168.0.0

・/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth1

これは、「eth1」のネットワークカードに関する設定ファイルです。
DEVICE=eth1
ONBOOT=yes
BOOTPROTO=static
IPADDR=192.168.1.1
BROADCAST=192.168.1.255
NETMASK=255.255.255.0
NETWORK=192.168.1.0

・/etc/sysconfig/network

これは、ネットワークシステムの基本設定ファイルです。
NETWORKING=yes
HOSTNAME=ms1.gw.e-ryoichi.net
GATEWAY=192.168.0.1
FORWARD_IPV4=yes
この中で、特に「NETWORKING=yes」と「FORWARD_IPV4=yes」が記述されていることが重要です。
「NETWORKING=yes」はブート時にネットワークデバイスを起動させる指定、「FORWARD_IPV4=yes」はIPフォワーディング(次節で説明します)を有効にする指定です。

以上で、1台のLinuxマシンに2枚のネットワークカードを認識させるようにできました。
それでは、いよいよipchainsの設定にとりかかることにしましょう。