1.回線が切断された場合の対応

回線が切断された場合、webmasterとして、まずなすべきことは、
   (1)直ちに回線を再接続し、
   (2)再接続後に割り当てられたIPアドレスを確認する。
ことです。
そして、切断前のIPアドレスと再接続後のIPアドレスが、幸運にも一致していれば、とりあえず胸をなでおろすことができます。

しかしながら、世の中の常で、そうそう幸運が訪れることはありません。
大抵、再接続後のIPアドレスは、切断前のIPアドレスと異なっているものです。
IPアドレスが変更となったサーバーは、この世に存在しているが、誰からも気づかれないという点で、孤島に流れ着いた船客のようなものですので、一刻も早く救出してやらなければなりません。

そこで、次にwebmasterがしなければならないことは、DNSサービスを復旧させるために
   (3)新しいIPアドレスで正引き・逆引きのゾーンマスターファイルを書き換え、
   (4)自らののDNSを再起動して、書き換えたゾーンマスターファイルの内容を反映させる
ことです。
しかしながら、自分のサーバーのDNSを復旧させただけでは、インターネットの社会に復帰することにはなりません。
インターネットの社会は階層構造を持ち、このネットワークの大元であるルートディレクトリにIPアドレスの変更が反映されなければ、ドメイン名でのアクセスはできません。

そのためには
(5)自サーバーの情報を登録したレジストラ(ドメイン登録機関)に対し、レジストリデータベース(注)へのIPアドレスの変更を反映させる処理を依頼
しなければなりません。

webmasterとしてなすべきことは、とりあえず以上で終了です。

しかし、これですぐに復旧するかというと、そうではないのです。
このレジストリデータベースへの変更内容の反映に結構時間がかかるのです。
私がドメイン名を取得するのに利用したレジストラの「お名前.com」によると、レジストリデータベースへのアップデートは24時間に1度行っているが、実際に反映されるまでには2〜3日かかると考えていた方がいい、と言っています。

新規登録ならともかく、既登録内容の変更ぐらい、すぐに反映できるようにしてくれないかなぁ(-_-メ)

回線が切断された場合のポイントは、上記(1)から(5)の5点です。
それでは、次にこれを自動的に処理する方法について考えてみましよう。


(注)レジストリデータベース
世界中のgTLD(generic Top Level Domain)を管理するデータベース。
インターネットの基本となるTLDは、「COM」、「NET」、「ORG」等の一般的に使用できるgTLDの他に、「JP」等の国別を表すnTLD、「INT」等の国際的な性質を持つ者のみ使用できるiTLDの3種類があります。